うつ病と言えば、見るからに元気がなく、いかにも憂うつな表情で、口数も少なく、うなだれていると思われがちですが、それはかなり重症の場合のことなのです。
うつ病の多くを占める「軽症うつ病」においては、むしろ穏やかに、ごく普通の表情で、ときには笑顔を交えながらきちんと話をすることができる人が少なくありません。
そういったことから、いくら
うつ病に関することを勉強している医師でもその苦しみに気づけない場合もあるのです。
うつ病は身体のだるさや不眠・食欲不振などの身体症状が出やすいので、本人も周囲も身体の病気であると考えてしまうことです。身体の病気だと思って医療機関を受診しても、検査では異常が見つからないので、放置されてしまうことが少なくありません。眠気やだるさのほか、うつの症状として、食欲不振、逆に不眠になったり、人それぞれなのです。うつの症状は、決してきまったものだけというわけではないということなんですね。
自覚症状を詳しく聞くことによってしか、うつ病は診断できないのです。専門の医師から見ても、難しいというのはこういった理由もあるからです。
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